兵庫県立加古川医療センターの理念にある「やさしさとぬくもりのある質の高い医療の実践」をもとに看護部では、患者さん一人ひとりを大切にし、患者さん主体で質の高い看護が提供できるように取り組んでいます。
私たち看護部は、高度急性期医療から終末期医療に至るまでさまざまな状況に対応できる看護実践能力を基盤とし、専門職業人として高い倫理観を持った自律した看護師を目指しています。
また、ワークライフハーモニーが実現できる職場を目指し、キャリア支援や働き方の多様性に取り組んでいます。
今後も地域の皆さまから信頼され、加古川医療センターを選んでいただけるように取り組んでいきたいと思います。そして、常に患者さん・ご家族の思いを大切にし、根拠に基づいた看護を実践するために日々自己研鑽を重ねてまいります。
令和7年4月
看護部長 中尾 美喜子
看護部参事 池田 まゆみ
看護部次長 荻野 智美
看護部次長 伊丹 照美
看護部次長 岸上 由紀子
患者さん一人ひとりを大切にし、
地域の基幹病院として信頼される
質の高い看護を提供します。
「やさしさとぬくもりを保ちつつ、柔軟に進化」
3階東病棟は5診療科からなる混合病棟です。各診療科に応じた検査、手術、治療が安全に安心して受けられるよう看護実践を行っています。また回復期には、医師や地域連携室など多職種と協働し、患者さんとご家族に寄り添い、退院支援を行っています。
3階南病棟は、1類、2類の感染症患者の対応が可能な設備を整え、有事に対応できるようにしています。
3階西病棟では、緩和ケアを必要とする方とそのご家族に『和み(なごみ)』のこころと療養の場を提供し、その人がその人らしく過ごせるように心がけています。
苦痛に対する緩和医療を提供すると共に、その人が大切にしてきたこと、希望していることをできるだけ支援することを大切にしています。
4階東病棟は、5つの診療科からなる混合病棟です。手術療法や化学療法、ストーマケア、皮膚創傷、放射線治療など幅広い疾患に対応しています。患者様の最大限の身体回復を目指しながら、心身共に寄り添い、個々にあった療養環境を整えるよう努めています。また、病棟・外来・地域と連携した看護の実践をしていきます。
4階西病棟は、運動器疾患の治療が主で、脊椎・人工関節(股・膝)・骨折の手術が多く行われています。また、医師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、MSWなど多職種と連携・協働しながら、運動機能の回復と早期退院に向け、患者さん一人ひとりの日常生活や社会復帰への支援など、安心できる看護サービスが提供できるよう取り組んでいます。
5階東病棟は、4診療科から構成される混合病棟です。急性期から回復期において、チーム医療を通じて患者さんの「もてる力」を最大限に発揮できるよう支援させていただきます。また、安心して入院していただけるよう環境を整え、多職種と連携することで、迅速かつ丁寧なケアを提供していきます。
5階西病棟では、消化器外科、消化器内科、脳神経外科、脳神経内科の患者さんを受け入れています。内科系では検査や内視鏡的治療、外科系では手術を受ける患者さんが多いのですが、化学療法や放射線療法を目的に入院される患者さんもいます。慢性期から急性期、回復期、終末期に至るまで、様々な患者さんへの看護を担っています。全ての患者さんやご家族が安心・安全な療養生活が送れるよう、細やかな対応を心掛け、多職種と協働しながらチーム医療を実践していきます。
6階東病棟はパーキンソン病や脊髄小脳変性症など神経難病のリハビリテーションを中心とした障害者病床、主に検査・治療・教育入院を行う糖尿病・内分泌内科、白内障や緑内障などの手術療法を行う眼科があります。疾患を持ちながらも今いる生活の場に戻れるよう多職種と協働したチーム医療を実践しています。また患者さんの気持ちに寄り添ったやさしさとぬくもりのある看護を目指し取り組んでいます。
病床はオープンフロア4床・個室4床で、外傷や呼吸・循環・代謝・その他の重篤な臓器不全を呈し、生命の危機的状態にある患者さんに、24時間体制で可能な限りの治療を行って、救命に努めることを目的とした部門です。
ICUでの看護には、豊富な知識や技術が必要とされます。日々、自己研鑽に取り組み科学的根拠に基づいた専門性の高い看護実践を目指しています。
手術室は8室、11診療科の手術業務に当たっています。手術件数は、年間約4,000件であり、救急救命センターを併設していることから緊急手術や予定外の手術も多く、全体の約25%となっています。当手術室は、患者さんに安心して手術を受けて頂くため術前・術後訪問を行い、患者さんの声を聴き手術看護の質向上を目指しています。また、他職種との連携を円滑に行い、チーム医療を推進しながら手術室看護師として状況に適した対応ができるよう知識と技術の修得に励んでいます。
初療室は、プレホスピタルケアから2次救急及び3次救急の患者さんを24時間体制で受け入れる、救命救急医療の最前線の部署です。初療室ではドクターヘリ・ドクターカーでのプレホスピタルケアから緊急手術・緊急の放射線科検査・治療(IVR)といった幅広い分野の高い看護実践能力が求められます。また、危機的状況にある患者さんやご家族の緊張や不安を軽減できるような精神的ケアも救急看護の重要な役割です。そして、患者さんの救命・回復・社会復帰に向け、更に質の高い看護が提供できるよう、医師をはじめとする多職種とよりよいコミュニケーションを大切にし、日々研鑽を重ねています。
外来では、患者さんやご家族が安全で、安心・信頼して診察や検査、治療を受けることができるように環境作りに取り組んでいます。また、療養生活が円滑に送れるように専門看護師や認定看護師、高いスキルを持った看護師が一人ひとりに合ったケアや生活の相談、地域等との調整を行っています。多職種とチーム一丸となって患者さんやご家族を支えています。
血液浄化センターでは、腎臓内科外来も併設しており、透析導入前の腎不全保存期から維持期まで長期にわたり治療のサポートを行っています。医師・看護師・臨床工学技士とチームとなり、急性期治療に必要となる血液浄化療法(血漿交換など)も行っています。また、近年話題になっているフレイルを予防し、ご自宅での生活を元気に維持していただけるよう透析中に運動療法を取り入れ実施しています。患者さんが安全安楽に治療を行え、安心して社会生活が送れるように地域の病院と連携しながら日々治療に取り組んでいます。
病棟看護師の1日を動画で紹介します。
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