診療科目・センター・部門
Departments & Centers
専門医による運動器疾患、脳血管疾患を対症とした急性期リハビリと、緩和医療での専門的な理学療法、作業療法、言語聴覚療法を行っています。
リハビリテーション科
リハビリテーション部

特色

 当センターは、高度専門医療を担う東播磨地域の基幹病院であり、ドクターヘリの基地病院として東・北播磨医療圏域の3次救急医療のみならず、兵庫県南西部全体の救命救急医療の拠点病院となっています。さらに平成28年度より甲南加古川病院のリウマチ診療が移管され、リウマチ科が本格的な診療を開始しています。一方で糖尿病などの生活習慣病に対する診療や、がん患者等への急性期緩和医療を提供できる専門病棟を有しており、疾患や症状など多岐にわたる患者さんの診療を行なっています。
 このような背景において、リハビリテーション部では外傷や脳血管疾患などの救急患者や待機的な整形外科術後患者などを中心に、術後・発症早期より全科から処方を受け急性期リハビリテーションを提供しています。診療科については、整形外科(リウマチ科術後含む)、救急科、脳神経内科、脳神経外科が多くを占めますが、糖尿病、緩和医療などへのリハビリテーションも積極的に提供しています。
 また、リハビリテーション専従医が在籍しており、専従医自らもアイシングを中心とした物理療法やスポーツリハビリテーションなどを提供しています。
 我々リハビリテーション部職員一同は、様々な疾患によって障害された機能や能力の回復を図るため、リハビリテーション専従医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、さらに看護師と一致協力しながら、早期の社会復帰、家庭復帰に向けて患者一人ひとりへ適切なリハビリテーションを提供しています。
理学療法部門座位、立位、歩行といった基本的動作能力の回復を図るため、運動療法、物理療法、日常生活動作練習などの理学療法を行っています。
作業療法部門身の回りの生活動作や家事動作からなる応用的動作能力や社会的適応能力の回復を目的に、日常生活の模擬的動作練習、巧緻動作練習、作業活動を用いた座位・立位持久力練習等の作業療法を行っています。
言語聴覚療法部門失語症、構音障害、音声障害、摂食嚥下障害に対する評価と機能練習、指導等の言語聴覚療法を行っています。
音楽療法部門パーキンソン関連疾患の患者さんを対象に、歩行時のリズムバランスの調整や、歌唱・楽器演奏を通して手指や呼吸機能の維持など、聴取を含む能動的音楽療法を行っています。

リハビリの様子1

リハビリの様子2

各種専門資格

資格など
3学会合同呼吸療法認定士3名
心臓リハビリテーション上級指導士1名
心臓リハビリテーション指導士2名
心不全療養指導士1名
リンパ浮腫複合的治療科 実技研修会修了2名 
日本言語聴覚士協会認定言語聴覚士(摂食嚥下障害領域)1名
日本嚥下医学会認定嚥下相談員1名
日本摂食嚥下リハビリテーション認定士1名
LSVT®BIG1名
がんのリハビリテーション研修 履修済11名
福祉
認知症ライフパートナー2級1名
福祉用具専門相談員1名
福祉住環境コーディネーター2級4名
学位
博士(医学)1名
修士(保健学)2名
修士(保健科学)1名
その他
臨床実習指導者講習 修了済8名
DMAT隊員1名

 

診療実績

施設基準および2025年度の主な実績
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)14,554件
廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)1,855件
運動器リハビリテーション(Ⅰ)15,574件
呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)5,347件
 心大血管リハビリテーション(Ⅰ)1,020件 
がん患者リハビリテーション1,194件

主な対象疾患

整形外科運動器外傷(骨折、脱臼、筋・靭帯損傷)、脊椎疾患(ヘルニア、狭窄症、頚髄症)、脊髄損傷、変形性関節症・関節リウマチなどの人工関節置換術後
リウマチ科関節リウマチの炎症活動期および非活動期、人工関節置換術等の術後リハ
救急科多発外傷、急性呼吸不全、脊髄損傷、脳血管疾患、熱傷
脳神経内科脳血管疾患、各種神経筋疾患、変性疾患(パーキンソン病等)
脳神経外科脳血管疾患、頭部外傷、脳脊髄腫瘍
内科糖尿病、腎疾患(透析含む)、呼吸器疾患、悪性腫瘍、廃用症候群
形成外科熱傷/潰瘍等、各種植皮術後
循環器内科虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全、不整脈
外科・消化器外科消化器疾患術後の廃用症候群
泌尿器科泌尿器科術後の廃用症候群
緩和ケア内科各種原発性/転移性腫瘍後の緩和ケア
皮膚科水疱性類天疱瘡等、皮膚科疾患治療後の廃用症候群
耳鼻咽喉科声帯ポリープ・結節などによる音声障害、摂食嚥下障害

スポーツ障害治療における新たな病診連携

子ども達のためのスポーツ診療

2011年より育成年代を対象としたスポーツ診療を開始、2015年秋より院外2施設を含めた「子ども達のためのスポーツ診療所構想」を立ち上げ/継続中、2020年以降はコロナ禍で中断しておりましたが、2022年度より再開しています。

<腰椎分離症の診断と治療>
腰痛を主訴に私どもを受診された子ども達の約60%が腰椎分離症と診断されています。
特有の「後屈時痛」があればMRI/CT検査を行い「病期の設定」⇨「治療」につなげることが重要です。経験上「初期」ならほとんど23ヶ月で治癒します。一方、「進行期の5-6ヶ月の治療期間」は現実的とは言えず、私どもは「腰痛の消退」と「MRIの輝度変化消失」を確認次第スポーツ復帰へ向けた調整を行っています。

<最近の傾向>
ペインクリニックあるいは接骨院を経由して来院されるケースがあります。最大の問題は患者側(指導者を含む)の意識で「整形へ行けばすぐ運動中止と言われる」「とにかく痛みだけとってもらえ!」「部活をやりながら」など誤った認識の中で進行期→終末期/隣接椎体への波及など悪化の一途を辿ります。

<なぜ院外2施設をお勧めするのか>
当院での診療は「17:30を超えないよう」厳しく指導・管理されています。初診時の画像検査(夕方には検査枠が無く、確定診断/治療開始が遅延)や定期的なリハビリ実施も含め、できれば「学校をお休み/早退することなく、放課後の時間帯/週末に提供したい」という柳田のこだわりです。

<整形外科・小児科・ペインクリニックの先生方へ>
私どもは腰椎分離症や多様な病態に対し、まずは「確定診断」を行い「消炎処置」「筋拘縮解消」「骨盤安定化」等丁寧なリハを実施、早期復帰を目指します。検査は未実施でも結構ですので、お早めにご紹介下さい。

保険診療上の制約と私どもの取り組み>
腰痛が持続する場合、X線・CT・MRI検査を併用しての確定診断が推奨されていましたが、近年MRIとCTの併用が問題視され、特にCTは被曝の問題もあり実施が困難となっています。そこで大西MCでは診断技術の向上と被曝機会減を目指して、MRIのモードを一部改変し「CTの代用」とする試みに取り組んでいます。

 近隣の先生方へ:ご紹介の方法
A.ご希望日をいくつか設定いただき、当院の地域連携を通じて「リハビリ/柳田」枠へFAXでご予約ください。
B.大西メディカルクリニックへ直接(紹介先は院長と柳田連名で)ご紹介ください。診療時間内(予約は不要です)にお越しください。画像の転送/リハビリの指示も含め、柳田主体で診断・治療を進めてまいります。

診療予定表

リハビリ診察

柳田

柳田

柳田

柳田

柳田

スポーツ診療

柳田

柳田

柳田

柳田

柳田

施設名

診療日時

加古川医療センター

随時お受けしています

松本病院

整形外科診療時間内(柳田不在ですが適時情報交換しています)

大西メディカルクリニック

整形外科診療時間内       (同上)

 <一般の皆さまへ>
私どもは、日々連携して「打撲・捻挫・肉離れ等」、学校スポーツに関連する外傷・障害の治療を行っています。ご希望の際まずは、関連2施設への受診(整形外科の診療時間内)をお奨めします。必要に応じて柳田との間で情報交換を行い「アイシングを含めた初期治療」「リハビリの継続」「検査の手配」「関連病院への紹介」など適切な対処をいたします。

<当センターの受診につきまして>
当センターへの受診の際は紹介状のご持参をお願いいたします。紹介状のない方は当日の応対が困難なこともあり、また応対可能であっても待ち時間は長くなります。なお、紹介状のない初診の方の場合は、選定療養費として7,000円(自費)をお支払いいただくことになりますので、ご了承ください。
選定療養費は県の条例により定められています。

リハビリ目的の入院
2023年度より脳神経内科の神経難病患者さんを対象にリハビリ目的の入院を開始し、2025年度より(国内の自治体総合病院では初めて)障害者病棟を開設することとなりました。入院につきましては脳神経内科へご確認ください。
定期的なリハビリ入院
長期的なフォローが行えるよう、入退院時に歩行速度や手の機能など所定の検査を行っています。定期的なリハビリ入院を行うことで、ご自宅での取り組みの成果や症状の変化を知る機会にもなります。
課題と取り組み
専門的なリハビリによる機能改善が図れる反面、ご自宅で家事などの役割を担われている方は一日の総活動量が減り、体力が低下する可能性があります。このため、エアロバイクや病棟歩行などの自主練習を設定し、看護部門と共有することで活動量の担保を図っています。
患者さんの安全への配慮
慣れない環境で転倒や転落の危険が高くなる患者さんもおられます。入院時にリハビリスタッフが動作を確認し、患者さんの状態に合わせた病室のレイアウト変更や、移動形態の検討、動作方法のアドバイスなどを行います。
多職種連携・地域連携
週に一度の病棟カンファレンスを行い、患者さんの経過や目標について多職種での情報共有を図ることで一貫したチームアプローチの実践を心掛けています。
今後の取組み
音楽療法の拡充や先進医療の導入も検討しております。 また、LSVT®BIGやLSVT®LOUD、パーキンソン療養指導士といった資格取得、伝達講習を通じて更なるリハビリの質の向上を図ります。 ※このほか詳細は当院脳神経内科のページをご参照ください。