上述のとおり、病院の特徴は、まず第1に、産科・小児科を有さず、成人(おとな)の疾病を対象とした高度専門病院を目指すこと、2番目に、超急性期の3次救命救急や1類・2類感染症から、急性期・慢性期のがん医療や糖尿病をはじめとする生活習慣病医療、神経難病医療、そして緩和医療に至るまで、成人が罹患する疾病の全ての病期に対応し、在宅医療から終末期医療、そして疾病予防教育まで、時間軸で見た総合的医療を提供することです。
また、第3の特徴は、こうした総合的医療を展開する中で、ハード、ソフト両面にわたる教育・研修環境を整備し、知識・経験豊かな指導者のもと、病院を挙げて次代の医療を担う医師、看護師をはじめ多職種の医療人を育成することにあります。
幸い東播磨地域は、公立病院(加古川中央市民病院、高砂市民病院、明石市民病院など)や民間の病院(甲南加古川病院、順心病院など)、診療所などが数多くあり、医療施設が大変充実しています。
当院では、近隣の高度医療を提供している専門病院との病病連携、かかりつけ医との病診連携を積極的に進め、この地域の医療機関が機能的に分担しながら相互に密に連携し、全体として一つにまとまった日本有数のバーチャルメディカルセンターとなって県民に対し一流の良質な医療が提供できるよう、成人に対する高度専門医療を総合的に提供することで、その要の役割を果たすことを目指します。