診療科目・センター・部門
Departments & Centers
前立腺がんや膀胱がん、腎がんには低侵襲なロボット支援腹腔鏡下手術を実施するなど、全領域で高度医療を提供しています。
泌尿器科

学会認定教育施設

  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医教育施設

特色

泌尿器科では腎・膀胱・前立腺・精巣の癌に対する治療はもとより、尿路結石症、前立腺肥大症、尿失禁などの尿路の疾患に対し、地域の基幹病院として、患者さんの病態に応じた最適な医療を提供できるよう心がけております。

前立腺癌に対しては、PSAの測定、生検を積極的に行い、早期発見に努めております。もし癌が見つかった場合には、年齢や、病気の進み具合によって、手術療法、放射線療法、ホルモン療法などを組み合わせた最適な治療を提供できるよう心がけております。手術療法に関しましては、2013年9月よりダ・ヴィンチシステムが導入され、ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘術を開始し、現在までに374例に施行しております。2018年度の前立腺全摘術の手術件数は105件で、全例がロボット支援手術でした。進行した膀胱癌に対しては、原則的には膀胱全摘術行い、尿道が温存できる場合には小腸で新しい膀胱を造り、自然排尿可能となる手術を行っております。また、2018年6月より、膀胱全摘術も前立腺癌と同様に、ロボット支援腹腔鏡下に行い、現在までに15例に施行しております。出血量も少なく、治療経過は良好です。膀胱温存を希望される場合には、内視鏡を使った手術と抗癌剤の注射と放射線治療を組み合わせた治療を1996年度より81人の患者さんに行っており、5年生存率約80%の良好な成績を得ております。

腎・尿管癌や副腎腫瘍に対しては手術療法が中心になりますが、腹腔鏡を使った傷の小さな手術を積極的に行い、2018年度までに428症例(ロボット手術は除く)を経験しております。腎癌では大きさによっては患部のみ切除する部分切除術を行っており、2016年9月より、前立腺癌と同様に、手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を使用したロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を行っております。現在までに47人の患者さんに行い、治療経過は極めて良好です。

尿路結石には体外衝撃波結石破砕術や内視鏡を使った手術を行っており、多くは通院治療で行っております。また、2012年よりレーザー治療が可能となり、f-TUL(軟性尿管鏡を用いた手術)も提供しております。前立腺肥大症に対しては、2012年度よりHoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)を開始しております。また、女性の腹圧性尿失禁に対して、尿道スリング手術(TVT、TOT手術)を行っております6

診療実績

2018年度
腎摘出術 10例(腹腔鏡:9例)
腎部分切除術 18例(ロボット手術:17例)
腎尿管全摘術 24例(腹腔鏡:22例)
副腎摘出術 16例(腹腔鏡:16例)
膀胱全摘術 20例(ロボット手術:9例、新膀胱造設:12例)
前立腺全摘術 105例(ロボット手術:105例)
前立腺生検 218例
経尿道的膀胱癌切除術 161例
経尿道的前立腺肥大症手術 53例(H0LEP:38例)
女子尿失禁手術(TVT ) 4例
ESWL 51例
経尿道的尿管結石摘出術 90例(f-TUL:40例)
ロボット手術の説明と実績はこちら

主な医療機器等

  • ロボット手術用機器da Vinci Si
  • 体外衝撃波尿路結石破砕装置
  • 軟性膀胱鏡装置
  • ホルミウムレーザー装置

本年度の抱負

泌尿器悪性腫瘍に対しては、ロボット支援手術、腹腔鏡手術や抗癌剤と放射線治療の併用による膀胱温存可能な膀胱癌の治療に代表される低侵襲な治療を心がけております。また、昨年度より保険収載されましたロボット支援膀胱全摘術も開始しております。尿路結石などの良性疾患に対しては、できるだけ通院治療や少ない入院日数での治療を心がけ、泌尿器科的な救急処置が必要な患者さんの受け入れも積極的に行っています。

地域医療機関のみなさまへ

泌尿器科の高度な専門的治療を行う施設として先生方に信頼されるよう、今以上に研鑽に努めます。特に入院治療や癌の外来化学療法、免疫療法など、より専門性を重視した治療に重点を置きたいため、症状の落ち着いた患者さんは可能な範囲で科の垣根を超えても地域のかかりつけ医で診ていただけますようお願いしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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