診療科目・センター・部門
Departments & Centers
前立腺がんや膀胱がん、腎がんには低侵襲なロボット支援腹腔鏡下手術を実施するなど、全領域で高度医療を提供しています。
泌尿器科

学会認定教育施設

  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医教育施設

特色

 泌尿器科では腎、尿管、膀胱、尿道といった尿の通り道(尿路)と、前立腺、精巣、陰茎などの男性生殖器に関わる病気を扱っています。前立腺癌、膀胱癌、腎癌等の悪性腫瘍に対する治療はもとより、尿路結石症、前立腺肥大症、尿失禁など良性疾患に対し、地域の基幹病院として、患者様の病態に応じた最適な医療を提供できるよう心がけております。
 手術に関しては、2013年9月より手術支援ロボットシステムが導入され、当初はダ・ヴィンチでしたが、2022年3月よりは、国産初の手術支援ロボット「hinotori」を導入し、ほとんどの手術をロボットを使用した腹腔鏡下手術で行い、開腹手術に比べて、患者に優しい低侵襲で丁寧な手術を提供しております。

国産初の手術支援ロボット「hinotori™」サージカルロボットシステムについて

 前立腺癌に対しては、PSAの測定、生検を積極的に行い、早期発見に努めております。もし癌が見つかった場合には、年齢や、病気の進み具合によって、手術療法、放射線療法、ホルモン療法などを組み合わせた最適な治療を提供できるよう心掛けております。手術療法に関しては、手術支援ロボット「hinotori」を用いた腹腔鏡手術を行っており、昨年までに804例の患者様に行っております。また、術後の尿失禁の早期回復、性機能の温存のため、可能な症例では、できるだけ神経温存手術を行うよう心掛けております。
 進行した膀胱癌に対しては、原則的にはロボットを使用した膀胱全摘術を行い、尿道が温存できる場合には小腸で新しい膀胱を造り、自然排尿可能となる手術を行っております。また、高齢等の理由で手術ができない場合や、膀胱温存を希望される場合には、内視鏡を使った手術と抗癌剤の動脈からの投与と放射線治療を組み合わせた動注化学放射線療法を提供しております。平成8年度より115人の患者様に行っており、5年生存率約80%の良好な成績を得ております。
 腎癌に対しては手術療法が中心になりますが、大きさによっては、「hinotori」を用いて、患部のみを切除する腎部分切除術を積極的に行っており、2016年9月より、昨年までに161人の患者様に行い、治療経過は極めて良好です。
 尿路結石には体外衝撃波結石破砕術や内視鏡を使った手術を行っており、対外衝撃波治療は、原則、通院治療で行っております。
 前立腺肥大症に対しては、2012年度よりHoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)を行っております。また、女性の腹圧性尿失禁に対して、尿道スリング手術(TVT手術)を行っております。

診療実績

2025年度
腎摘出術9例(ロボット手術:5例、腹腔鏡:4例、)
腎部分切除術7例(ロボット手術:7例)
腎尿管全摘術17例(ロボット手術:16例、腹腔鏡:1例)
副腎摘出術9例(腹腔鏡:9例)
膀胱全摘術12例(ロボット手術:11例、新膀胱造設:1例)
前立腺全摘術75例(ロボット手術:75例)
前立腺生検244例
経尿道的膀胱癌切除術199例
経尿道的前立腺肥大症手術46例(HoLEP:33例)
女子尿失禁手術(TVT )5例
ESWL79例
経尿道的尿管結石摘出術104例

主な医療機器等

  • ロボット手術用機器hinotori
  • 体外衝撃波尿路結石破砕装置
  • 軟性膀胱鏡装置
  • ホルミウムレーザー装置

本年度の抱負

泌尿器悪性腫瘍に対しては、ロボット支援手術、腹腔鏡手術や抗癌剤と放射線治療の併用による膀胱温存可能な膀胱癌の治療に代表される低侵襲な治療を心がけております。ロボット支援手術の実績は県下有数です。尿路結石などの良性疾患に対しては、できるだけ通院治療や少ない入院日数での治療を心がけ、泌尿器科的な救急処置が必要な患者さんの受け入れも積極的に行っています。

地域医療機関のみなさまへ

泌尿器科の高度な専門的治療を行う施設として先生方に信頼されるよう、今以上に研鑽に努めます。特に入院治療や癌の外来化学療法、免疫療法など、より専門性を重視した治療に重点を置きたいため、症状の落ち着いた患者さんは可能な範囲で科の垣根を超えても地域のかかりつけ医で診ていただけますようお願いしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。