診療科目・センター・部門
Departments & Centers
脳血管障害から神経変性疾患、免疫疾患、筋疾患、脳炎など多岐にわたる疾患に対し、専門治療を提供します。
脳神経内科

学会認定教育施設

  • 日本神経学会准教育施設

特色

脳神経内科では、脳、脊髄、末梢神経、筋肉の異常によって起こる病気の診断と治療を行います。主な症状としては、手足のしびれ感や力が入らない、頭痛、めまい、震え、ふらつき、歩きにくい、物忘れなどです。2023年4月より部長の交替に伴い、脳神経内科の常勤医が2名となり、病床数も2床から10床に増えました。神経難病患者さんの集中的入院リハビリや痙縮に対する外来ボトックス治療など、これまでできなかった治療も可能になっています。神経疾患が疑われる患者さんがおられましたら、ご紹介のほどよろしくお願い致します。

主な診療疾患

脳梗塞,神経難病(パーキンソン病,パーキンソン症候群,多系統萎縮症,進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症,脊髄小脳変性症,多発性硬化症,筋萎縮性側索硬化症,ミオパチー,筋無力症)やその他の神経変性疾患(アルツハイマー病,その他の認知症等),末梢神経疾患(ギランバレー症候群,慢性炎症性脱髄性多発根神経炎,遺伝性末梢神経障害等)

地域医療機関のみなさまへ

  1. 神経難病に対する集中的な入院リハビリを開始しました。
    パーキンソン病の入院リハビリ
    脊髄小脳変性症の入院リハビリ
  2. スタッフ数および病床数の増加に伴い、脳卒中を含む神経疾患の入院を積極的に引き受けます。
  1. 当院の医療施策の5本柱の一つに「神経難病医療の提供」があります。神経難病の中で最も有名なのはパーキンソン病ですが、パーキンソン病では、薬物療法だけでなくリハビリ治療が重要で、特に病初期からのリハビリ治療は病気に伴う廃用を予防するだけでなく、病気そのものの進行を遅らせるというデータも近年報告されています。
    奥田医師は前任地の兵庫県立リハビリテーション中央病院で1000例以上のパーキンソン病患者さんに約1カ月間の集中的な入院リハビリ治療を行い、その有効性を実感し、論文や学会等で情報発信してきました。その経験を活かし、当院でも初期のパーキンソン病患者さんに対して、年1-2回の集中的な入院リハビリを行うことで機能維持と病気の進行を抑制したいと考えています。
    入院リハビリは、平日は連日、理学療法・作業療法・言語療法を各40分行います。また週に1回40分音楽療法士と1対1で、聴覚刺激としてメトロノームの音リズムを使った音楽療法も行っています。
    病棟では、看護師が療養生活でのアドバイス、自主トレーニングの指導を行い、また医療ソーシャルワーカーらも交えて、在宅療養に必要な福祉用具の選定や住宅改修についても検討します。
    このように、リハビリ入院中に、多職種が連携しながら主治医団として1人の患者さんに深く関わります。また、ご家族にも来院いただき、日常生活において困っている問題をお聴きし、その対処法について一緒に考えていきたいと思います。退院時にはかかりつけ医やケアマネージャーへ入院中の状態を報告し、必要に応じて在宅介護のスタッフを交えた退院前カンファレンスあるいは住宅訪問を行い、退院後の療養生活がスムーズにいくよう支援していきたいと思います。
  2. 下村医師は前任地の北播磨総合医療センターで長年にわたり脳卒中急性期治療の最前線で働いてきました。当院でも脳梗塞の速やかな診断と適切な治療を行っています。
    今回の体制の刷新と病床規模の拡大により、当科では急性期から慢性期にいたるまで幅広い神経疾患に対応することが可能となりましたので、ぜひ当科に神経疾患患者さんを多数ご紹介下さりますよう、何卒よろしくお願い致します。