診療科目・センター・部門
Departments & Centers
手術治療が必要、もしくは将来必要な患者さんを中心に、最新・最良の医療が提供できるよう取り組んでいます。
眼科
学会認定教育施設
  • 日本眼科学会専門医制度研修施設
特色

診療方針

当科では手術治療が必要な方、あるいは手術治療が将来必要になる方を中心に診療を行っております。

眼科クリニックで扱いにくい網膜硝子体疾患の患者さんや、白内障難症例の患者さんの治療にあたるのは勿論、入院希望のある方や全身状態に不安のある方、他疾患で当院にかかっておられる方など、積極的に受け入れて地域医療に貢献していきたいと思います。

特に専門分野である網膜硝子体疾患、白内障、涙道の分野においては常に最新・最良の医療が提供できるように努力してまいります。

診療内容

白内障
  • 白内障手術では、従来の単焦点眼内レンズに加えて、多焦点眼内レンズも取扱っています。患者様それぞれの生活のニーズをしっかりうかがった上で、眼内レンズの種類を選択しています。多焦点眼内レンズは本年4月より先進医療保険の適用外となっており選定療養の扱いとなりました。多焦点レンズの価格はレンズによって違いますのでご相談ください。また、当科では遠方から中間距離(パソコン程度の距離)までが見える低加入度数分節眼内レンズを昨年度から扱っており、保険適応の範囲内で挿入できる多焦点レンズとして好評を得ています。
  • また、乱視の強い方には乱視鏡正眼内レンズを積極的に適応するようにしています。
  • 眼内レンズの摘出・逢着などの硝子体の処理が必要な難症例、術中・術後の合併症症例にも対応いたします。
  • 入院までの全ての検査(眼内レンズの決定・採血・心電図も含む)や手続きは、できる限り初診日に完了するように配慮しております。初診日はお時間がかかりますのでご了承ください。また、散瞳検査をさせていただくことがほとんどですので、ご自身で運転して来院することは避けてください。
  • 当院では1度の入院での両眼手術が可能です。また、従来通り日帰り手術も可能です。
  • 適応があれば全身麻酔による手術も可能です。
網膜硝子体疾患
  • 黄斑前膜や黄斑円孔などの黄斑手術、裂孔原性網膜剥離や増殖糖尿病網膜症等の網膜硝子体手術全般に対応しています。難症例も対応いたします。
  • 術後うつむき安静などの体位制限が必要な場合がありますが、負担の大きい体位制限は最小限で済むよう工夫しており、出来る限り早期の社会復帰ができるようにしています。
  • 緊急の外傷にも対応しています。
  • 外傷・網膜剥離などの緊急時には事前に電話でご一報をお願いいたします。
涙道疾患
  • 流涙をきたす涙小管閉塞症には涙管チューブ挿入術を、鼻涙管閉塞症には涙嚢鼻腔吻合術を行っております。涙嚢鼻腔吻合術は鼻内法・鼻外法ともに施行しており、通常は局所麻酔ですが患者さんの希望により全身麻酔も可能です。
  • 涙道内視鏡が導入されより涙道内腔が直視下に観察できるようになりより確実な治療が可能となりました。
  • TS-1など抗がん剤使用中の方の流涙に対しては早期の対応が望ましいため早めにご連絡をお願いいたします。
黄斑疾患
  • 加齢黄斑変性症など黄斑疾患の診断・抗VEGF療法を行っております。
  • 網膜静脈閉塞症、糖尿病黄斑浮腫に対して抗VEGF療法、レーザー、硝子体手術の適応を検討し治療にあたっています。
緑内障手術
  • 低侵襲緑内障手術(MIGS)を中心に、適応があれば行っています。
ロービジョンケア
  • 視力や視野障がいのある方に対し、便利な生活グッズ・拡大レンズなどの紹介や視覚障害者手帳の申請その他福祉サービス、視力障害センター等支援団体の情報提供などを予約制で行っています。
ボトックス
  • 片側顔面けいれんや眼瞼けいれんの方にボトックス治療を行っております。
英語による診療
  • 英語による診療が可能です。希望される方は月・火・水曜日に予約をお願いいたします。
診療実績

手術実績(2019年1~12月)

白内障手術 824件(そのうち、眼内レンズ縫着手術 14例)
網膜硝子体手術 166件
 緑内障手術 31件
涙管チューブ挿入術 49件( 涙道内視鏡使用)
涙嚢鼻腔吻合術 47件
眼瞼下垂手術 15件
 翼状片手術 19件
硝子体内注射 325件
地域医療機関のみなさまへ

日頃より多数の患者さんをご紹介いただきありがとうございます。今後も地域の先生方と連携を密にし、眼科地域医療に貢献していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。