核医学検査とは、主にγ(ガンマ)線という放射線を放出する薬を使って体内の状態を調べます。
薬を静脈から注射するほか、カプセルを飲むものや気体を吸引するものがあり、多くは検査室のベッド上で30~50分間、安静にして寝ている間に、ガンマカメラ装置で体内の様子を画像にします。
この検査で使用する薬は、病巣や正常組織に特異的に集まります。また組織へ取り込まれた僅かな放射線をガンマカメラでデジタル化し、解析装置を用いて動態や機能的評価も行います。
体内に入った放射能は、数十秒から数日で減衰し、尿や便、或いは汗としても排泄されます。また核医学検査の薬による副作用は10万件当たり2.1~2.5件と言われています。
当院では、従来の骨シンチ・心筋(負荷)SPECT・レノグラム・甲状腺シンチ・唾液腺シンチに加え、非観血的脳血流定量(負荷)SPECTや肺換気血流シンチなど1日法で行っています。
