診療科目・センター・部門
Departments & Centers
患者さんの状態を、さまざまな検体検査や生理機能検査、放射線装置検査で測定し、診断や治療方針の決定に寄与しています。
検査・放射線部

特色

放射線部門では、フラットパネルディテクタ、マルチスライスCT、MRI、血管造影装置、ガンマカメラ、リニアックなどの最新の医療機器を導入し、より高度な放射線診療が行えるよう常に心がけています。平成30年3月にMRI装置(1.5T)を更新し、3Tと共に2台体制で検査を行っています。各検査への対応、技術や知識向上のため、学会での発表や資格取得にも取り組んでいます。また、休日を含め24時間体制で救急医療に迅速に対応しています。災害拠点病院として、DMAT隊員の増員に取り組みました。

放射線部門の高度検査装置

スタッフ

検査・放射線部長のもと、放射線科医3名、放射線技師25名と受付事務職員によって業務を行っています。

各種認定資格

第1種放射線取扱主任者、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師、情報処理技術者、医療情報技師、救急認定撮影技師、核医学専門技師、X線CT認定技師、血管診療技師、放射線管理士、放射線機器管理士、放射線被ばく相談員、Ai認定診療放射線技師、医用画像情報管理士、超音波検査士、塩化ラジウム内用療法講習、臨床実習指導教員、DMAT隊員、救急撮影技師実地研修施設等

一般撮影

当院ではFPD装置(フラットパネルディテクタ)を採用しており、デジタルデータに画像処理を施すため、高画質・高鮮鋭な画像が提供できます。また、従来のアナログシステムに比べ、少ない放射線量で撮影可能であり、さらに撮影後の画像表示および出力が速く、患者さんにとって負担が軽減されるシステムとなっています。

X線撮影室

乳房X線撮影(マンモグラフィ)

近年、食生活の欧米化やライフスタイルの変化の影響で乳がん罹患率は女性のがんの1位になっており、20人に1人が乳がんにかかると言われています。しかし、早期のうちに乳がんを発見し治療できれば、治療成績は非常によいという結果が得られています。

マンモグラフィは乳腺に隠れた微細な病巣部を抽出するために、乳房ができるだけ平らになるように圧迫します。このとき、痛みを伴うことがありますが、乳房を薄くすることで、病巣部の描出が鮮明となり、放射線被ばくも減らすことができます。

マンモグラフィ

骨塩定量検査

骨塩定量検査とは

骨塩定量検査は骨中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測定する検査です。これにより骨粗鬆症や関節リウマチ、ホルモン分泌異常の診断が可能で、またそれらの経過観察及び治療効果の判定等にも利用されています。
当センターでは精度の高いDEXA法(dual energy X-ray absorptiometry)と呼ばれるX線を用いた方法により検査を行っています。DEXA法は2種類の異なるエネルギーのX線が骨や筋肉・臓器などによりX線吸収量に差があることを利用して骨密度を測定します。

検査手順と注意事項

測定部位によって異なりますが、検査時間は約10~15分程度です。
測定部位に金属やプラスチック類がある場合は脱衣、あるいは検査着に着替えていただきます。また湿布やカイロ等は剥がしていただきます。
測定部位が腕の場合は座って、それ以外の場合は仰向けに寝た状態で検査を行います。測定中は息を止める必要はありませんが、体を動かさないようにお願いします。
食事制限はありません。しかし、造影検査(ヨード造影、MRI造影、バリウム造影)の後では検査結果に影響を及ぼすため、期間をあけてからでないと検査はできません。
妊娠中の方、または妊娠の可能性がある方は検査できません。

検査結果

測定結果ではご自身の骨密度と同年代、若年成人の値が比較されます。それぞれの値と比較してご自身の骨密度が何%に当たるかを示します。
若年成人の平均値(YMA:Young Adult Mean)との比較は骨粗鬆症の診断に用いられます。若年成人の平均値と比較して80%以上で正常、70~80%では骨量減少、70%未満は骨粗鬆症と診断されます。また骨密度の評価に加えて、海綿骨スコア(TBS: Trabecular Bone Score)の簡便な評価も可能となったため、より正確な骨粗鬆症診断を提供可能です。

X線透視検査室

X線透視を使ってモニターを観ながら検査や治療を行います。その目的はさまざまで、当院はFPD(フラットパネルディテクター)を搭載したデジタルX線TV装置を備えています。適正線量で高画質な画像診断支援装置です。
消化管領域(胃・十二指腸、小腸大腸、胆嚢胆管・膵管の造影検査)、整形外科領域(脊髄腔・関節腔の造影や神経根ブロック)や救急等の検査や治療に使用しています。

消化管領域(胃・十二指腸、小腸大腸、胆嚢胆管・膵管の造影検査)や大腸ファイバー、ERCP、ENBD、気管支鏡ファイバー等の検査や治療に使用しています。

X線テレビ装置

CT検査室

CTとは(Computed Tomography)の略称で、エックス線を人体に照射して体内を透過したエックス線データをコンピュータ処理し、体の断層像(輪切りの写真)を作成します。検査時間は検査部位や検査の内容によっても異なりますが、およそ5~15分程度です。

 

検査室と装置

・CT室 2室
・X線CT診断装置 2台
 キャノンメディカル製64列MDCT Aquilion CX-L
 キャノンメディカル製80列MDCT Aquilion PRIME
・三次元画像処理装置 2台
 ザイオソフト製 ザイオステーション2

検査の方法

CTには、大きく分けて2種類の検査方法があります。
単純CT検査造影剤という検査薬を使用しないで撮影する検査です。
造影CT検査造影剤を静脈から注入し撮影する検査で、血管の構造や状態、病変の有無や血流動態(ダイナミックCT)を観察することができます。

さらに、MDCTは体軸方向に複数の検出器が配置されているのが特徴で、薄いスライス幅のX線データ収集により再現性に優れた高精細な全身の臓器や血管、骨などの三次元画像の構築と任意の断面像(MPR画像)の作成が可能となり今日の診断に用いられています。

頭部CT

頭蓋内の病気の診断、脳血管疾患(脳出血や脳梗塞、くも膜下出血)や頭部外傷(外傷性頭蓋内出血や頭部外傷)の描出などが可能です。

頭部造影CT

造影剤の使用により腫瘍が明瞭に描出されています(左)。専用のワークステーションを用いることで、動脈、静脈、腫瘍を立体的に観察可能となり、手術のシュミレーションにも用いられます。

冠動脈CT

心臓には、心臓の筋肉を栄養する冠動脈という3本の血管があり、その評価には心臓カテーテル検査が行われていました。冠動脈CT検査では、カテーテルを使用することなく、冠動脈の評価が可能であり、より低侵襲に行うことが可能です。

 

冠動脈の狭窄部位(→)や石灰化の分布などを評価することが可能となります。

腹部CT

肝臓や胆のう、脾臓など、レントゲン検査やエコー検査では描出しにくい、深部臓器を観察します。

肝臓ダイナミックCT

造影剤を注入することで、腫瘍の血流動態を把握することが可能であり、診断に有用となります。

四肢・関節CT

立体的に骨を観察することができ、骨片の転位を把握できます。(図左、中央)。手術後では、骨を透過させることで金属プレートの位置を観察することが可能です(右)。

CT検査では、金属はアーチファクト(障害陰影)の原因となり、同部の観察が不明瞭となります。当センターでは、金属アーチファクト低減処理が使用可能であり、手術後の経過観察に威力を発揮しています。
(左:金属アーチファクト低減処理なし、右:あり)

被ばくについて

検査部位ごとに適切なX線量を調整する技術や逐次近似再構成を応用し、撮影部位により従来の撮影から約25%の被ばく低減が可能です。また今年度より線量管理システムを導入し、CT検査の線量情報の集計・管理を行っています。定期的に被ばく線量を評価し、撮影条件の最適化を行っています。
毎日、装置が正常に稼働することを確認し、検査前の点検並びに定期的に整備を行っていますので、安心して検査を受けてください。

MRI検査室

MRI検査とは、磁石と電波を使用して身体の断面像を撮る検査です。レントゲンやCTなど、他の放射線検査では得ることが出来ない組織の情報を得ることができます。装置自体が強力な磁石であるため、ペースメーカーなどの電子機器が体内にある場合、検査を受けられないことがあります。
検査は細長いトンネルの中に入って行います。検査中は「ガーガー」や「ガンガン」と大きな音がしますので、軽減の為にヘッドフォンを装着していただき、検査部位によってはアニメなどの映像を見る事もできますので、リラックスして検査を受けていただけます。
当センターには静磁場強度が1.5テスラと3テスラの装置があります

MRI

当センターでの主な検査

頭部

脳梗塞、血管性病変、脳腫瘍などを調べます。MRIでは造影剤を使用せず血管を描出することが出来るので、動脈瘤の発見に役立ちます(頭部MRA)

頭部MRI画像

脊椎

椎間板ヘルニアなどの脊髄疾患等がわかります。

脊椎MRI画像

腹部(造影検査)

静脈から造影剤を注射しつつ撮影する検査です。病変の血流動態が分かります。

肝臓MRI画像

腹部(MRCP)

胆汁や膵液のみを描出する検査法で、総胆管結石、胆石などを明瞭に写すことが出来ます(飲む造影剤を使用します)。

胆嚢結石画像

膝関節

半月板や靭帯の状態がわかります。

膝関節画像

RI(核医学)検査室

核医学検査とは、主にγ(ガンマ)線という放射線を放出する薬を使って体内の状態を調べます。
薬を静脈から注射するほか、カプセルを飲むものや気体を吸引するものがあり、多くは検査室のベッド上で30~50分間、安静にして寝ている間に、ガンマカメラ装置で体内の様子を画像にします。

この検査で使用する薬は、病巣や正常組織に特異的に集まります。また組織へ取り込まれた僅かな放射線をガンマカメラでデジタル化し、解析装置を用いて動態や機能的評価も行います。

体内に入った放射能は、数十秒から数日で減衰し、尿や便、或いは汗としても排泄されます。また核医学検査の薬による副作用は10万件当たり2.1~2.5件と言われています。

当院では、従来の骨シンチ・心筋(負荷)SPECT・レノグラム・甲状腺シンチ・唾液腺シンチに加え、非観血的脳血流定量(負荷)SPECTや肺換気血流シンチなど1日法で行っています。

 

 

 

核医学検査画像

ラジウムー223(ゾーフィゴ静注)内用療法

ラジウム-223には、アルファ線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム-223」という放射性物質が含まれています。このラジウム-223には、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があり、注射で体内に送られると、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く運ばれます。そして、そこから放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞を攻撃します。こうした作用によって、骨転移した去勢抵抗性前立腺がんに対して治療効果が期待できます。ラジウム-223は、4週間ごとに1回、静脈注射で投与します。最大6回の注射で治療は終了です。
(バイエル薬品株式会社ホームページから引用)

血管造影(血管内治療)

当院でも血管造影検査だけでなく、撮影に引き続き治療を行うIVR(InterVentional Radiology)が盛んに行われています。IVRとは、心臓、血管、肝臓、脳、消化器、泌尿器などの病気に対する治療法の一つで、主に皮膚に開けた直径数ミリの穴からカテーテルと呼ばれる細いチューブを血管に挿入し治療を行う治療法です。
当院の装置には、最新式のX線検出器(フラットパネルディテクタ:FPD)を搭載しています。FPDはX線をデジタル変換し、感度・分解能に優れ軟組織から硬組織まで、超高画質で描出できます。

アンギオ室1

当室では、抗がん剤や塞栓物質を用い腫瘍を弱らせ縮小させる動脈塞栓術・抗がん剤注入のためのポートカテーテルの留置・出血するためのカテーテル手技等を行っています。
IVR-CTを設置しており、Cアーム式によるX線透視・撮影装置と、CT装置を組み合わせたアンギオシステムです。従来の装置では、より高精度な診断と治療を行うためにCT検査を必要とした場合は、アンギオ室とCT室とを移動する必要がありました。この装置は患者様の負担を極力抑え、検査室の移動なしにCT検査が行えるため、確実な診断と治療がスムーズに行えます。

IVR-CTシステムと撮影画像

アンギオ室2

当室では、心臓カテーテル検査を行っています。狭くなったり詰まった心臓の血管にバルーンカテーテル(風船のついた管)やステント(血管を広げるための網目状の筒)を挿入したり、或いは、薬を流すことで血管を拡張したり、正常な状態に戻したり、症状を抑えたりします。
Cアーム式X線透視・撮影装置で、同時に2方向から撮影可能なバイプレーン装置を設置しており、主に心臓カテーテル検査に使用しています。同時に2方向から撮影することで、立体的な血管の把握、病変の有無、治療方針等が速やかに判断でき、また、撮影回数が減らせるなど患者さんの負担等を軽減し、検査がスムースに行えます。

循環器対応アンギオ装置と造影画像

放射線治療(リニアック)室

放射線治療とは、放射線(X線・電子線)を使ってがんを治療する方法です。放射線は、目に見えず、身体に当たっても何も感じません。しかも、体表や体の内部にあるがんを治療することが出来ます。

がん細胞は、放射線にあたると徐々に死滅します。がん細胞に限局して、放射線が当たるように用いれば、身体をほとんど傷つけず、正常な生態機能を損なわないで治療することが出来ます。また、放射線治療期間中でも普段とあまり変わらない生活を送ることができます。

当院では平成28年3月に放射線治療装置をVARIAN社製CLINACiXに更新しました。この装置にはOBI(On Board Imager)という位置合わせ専用装置が搭載されています。これにより、立体的に体内の腫瘍の位置確認が可能となり、精度よく短時間で治療を行うことが出来ます。この画像誘導放射線治療(IGRT)を、当院では前立腺癌などの放射線治療の際に使用しており、より精度の高い放射線治療を提供しています。

放射線治療装置リニアック

地域医療機関の先生方へ

地域医療連携部を通じて、以下の検査の予約を受け付けています。MRI検査や骨密度測定(DEXA)も、待ち日数はほとんどございません。スムーズに予約いただけます。
ご予約の受付時間は、平日は9時から18時30分まで、土曜日は9時から11時30分まで拡大しました。ご利用のほど、よろしくお願いいたします。
●CT検査(単純・造影) ●MRI検査 ●RI(核医学)検査 ●骨密度測定(DEXA)

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