当科では、食道から肛門までの消化管、肝・胆・膵・脾など実質臓器も含めた消化器外科を中心に診察しています。消化器外科領域以外では甲状腺、副甲状腺疾患、鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニアなども対象にしています。消化器癌に関しては手術前後の補助化学療法を始め、進行再発癌の化学療法の多くも当科が担当しています。
治療方針につきましては、まず、生命予後を最も重視し、各疾患の治療ガイドラインに則った標準治療を基本としています。その上で、低侵襲な手術法や機能温存を考えた手術法など、新しい治療法も吟味の上、積極的に取り入れています。
手術法として、腹腔鏡や胸腔鏡を用いた鏡視下手術を積極的に採用しており、進行胃癌や大腸癌の困難症例を除けば、消化管と胆嚢手術やヘルニア手術はほぼ全例、鏡視下手術を施行しています。現在では、肝臓や膵臓など実質臓器に対しても症例を選んで鏡視下手術を取り入れています。また、消化器内科とも協力し、腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)も導入しています。
スタッフは6人で、5人の消化器外科医に、救急科専門医を加えた構成となっています。メンバーは、消化器外科医として十分な経験と各々に専門領域、得意分野を有しており、チームワークも大変良好です。
地域の中核病院として皆様のご期待に添えるように頑張ります。よろしくお願いいたします。