生活習慣病の全県の拠点的な機能を充実させるため、生活習慣病センターを設置しています。当センターでは生活習慣に関連した疾病を対象としています。
- 疾病の原因として生活習慣が深く関与し、生活習慣の改善により予防効果が期待できるもの(糖尿病網膜症など糖尿病慢性合併症・脳梗塞・心筋梗塞・慢性閉塞性動脈硬化症、壊疽などの動脈硬化性疾患、一部の大腸癌、肝癌、肺癌などの悪性腫瘍など)。
- 疾患の治療において生活習慣の改善が必要なもの(糖尿病、高血圧、高脂血症、脂肪肝、慢性閉塞性肺疾患、骨粗鬆症、膝関節症など)。
当センターでは専任あるいは兼任の医師、看護師、栄養士、検査技師、理学療法士等により生活習慣病コアユニットが構成されており、各担当科と協力して治療にあたっています。
現在のところ、当センターには糖尿病・肥満チーム、足病変チーム、肝臓病チーム、動脈硬化・禁煙チーム、腎臓病チーム、骨粗鬆症チームがあり、さまざまな活動を行っています。
生活習慣の改善には患者指導が不可欠ですが、当センター「学習ひろば」では各種のビデオやDVDの上映、本の閲覧をはじめ、糖尿病教室、肝臓病教室なども定期的に開催していますので、ご参加いただきたく存じます。
生活習慣病の主要なものの1つである糖尿病に関しては、治療と教育を兼ねた「教育入院」を行っており、通常の講義形式のものだけでなく、糖尿病食バイキングやカンバセーションマップを用いた指導など患者参加型の形式を取り入れ、個々の症例に応じたきめ細やかな療養指導を行っています。また、症例によっては、デジタルカメラを用いた食事指導やライフコーダーを用いた運動指導などを取り入れた生活習慣改善プログラムを実施しています。
不備な点・不十分な点などもありますが、地域の皆様方に是非とも当院の生活習慣病センターを利用していただきたく思っています。