現在、麻酔科常勤医2名(うち専門医2名)と非常勤の麻酔科認定医・専門医で麻酔業務にあたっています。定期手術の全身麻酔全例と、リスクの高い局所麻酔・脊椎麻酔で行われる手術および緊急手術を担当しています。また当院は日本麻酔科学会の麻酔科認定病院であるため、初期研修医や麻酔科専門医を目指す後期研修医などの麻酔科研修も行っています。
近年、高齢化に伴い循環系・脳血管系・代謝系・呼吸器系に合併症を持つ(具体的には高血圧・心筋梗塞・狭心症・脳梗塞・糖尿病・肺気腫など)方が多くなり、手術前後の周術期のリスクが高くなる傾向にあります。このため当院麻酔科においては特に術前診察を重視し、関連する診療科との連携も含めて患者さんの正確な状態把握に努め、より安全な麻酔管理を目標にしています。
また、麻酔科管理症例では患者さんの安全を第一に考え、必ず一症例について1名以上の麻酔科医が術中の循環・呼吸管理を担当し、患者さんには術前診察ともに麻酔の説明を行い、不安・疑問の解消に努めています。術後にも回診を行い、術後疼痛、循環・呼吸の状態把握をしています。