当センターでは以前より重症傷病者事案や多数傷病者発生事案において、ドクターカーによる病院前救急診療を行ってきました。2013年11月からは兵庫県ドクターヘリの運航管理を開始し、現在は県立はりま姫路総合医療センターと共同運航(週5日間を当センターが担当、残り2日間を県立はりま姫路総合医療センターが担当)の体制をとっています。運航範囲は播磨地域を中心とした広大な地域が対象であり、内因・外因を問わず様々な病態の病院前救急診療に携わっています。
ドクターヘリ運航の目的は兵庫県の救急医療システムの一部を担い、傷病者の救命や後遺症軽減に寄与することにあります。現場出動の際には、短時間で効果的な医療活動を行いながら、傷病者の重症度および生活圏を考慮し、適切な医療機関へ搬送することを心がけています。
2019年度、兵庫県ドクターヘリの総出動件数は、646件(現場出動499件、施設間搬送77件、離陸後キャンセル70件)であり、当センターからの出動件数は467件でした。