診療科目・センター・部門
Departments & Centers
Dr.カー、Dr.ヘリの活用により、ひとりの重症患者さんを病院前から病状が安定するまでの間、一貫して診療できるのが特徴です。
救急科(救命救急センター)
学会認定教育施設

当救命救急センターは、以下の専門医施設に認定されています。

  • 日本専門医機構 救急科専門研修プログラム基幹施設

  • 日本専門医機構 集中治療科専門研修施設

  • 日本熱傷学会 熱傷専門医認定研修施設

  • 日本外傷学会 外傷専門医研修施設

  • 日本航空医療学会 認定指定施設

特色

(1)病院前救急診療(兵庫県ドクターヘリの運航管理・ドクターカーの運行)
(2)重症度および緊急度の高い傷病者に対する救急・集中治療
(3)院内重症患者管理部門(救命救急センター集中治療室)の運用
これらを救急科専任医師が行っています。

ドクターヘリの写真
ドクターカーの写真
❶ 病院前救急診療

・兵庫県ドクターヘリの運航
 兵庫県立はりま姫路総合医療センターと共同運航(週5日間を当センターが担当、残り2日間を兵庫県立はりま姫路総合医療センターが担当)の体制をとっています。運航範囲は東播磨・北播磨・中播磨・西播磨地域、丹波篠山市に加え、淡路地域、丹波市等を対象としています。
ドクターヘリ運航の目的は兵庫県の救急医療システムの一部を担い、傷病者の救命や後遺症軽減に寄与することにあります。現場出動の際には、短時間で効果的な医療活動を行いながら、傷病者の重症度および生活圏を考慮し、適切な医療機関へ搬送することを心がけています。 2025年度、兵庫県ドクターヘリの総出動件数は411件(現場出動333件、施設間搬送26件、離陸後キャンセル52件)でした。

 2021年度2022年度2023年度2024年度2025年度
出動件数513566542577411
現場出動425468442442333
施設間搬送3940364826
離陸後キャンセル4958648752

・ドクターカーの運行
 病院から近距離の重症救急事案や夜間・悪天候等によりドクターヘリ運航が不可能な場合において、ドクターカーの運行を行なっています。2025年度の総出動件数は118件(現場出動42件、転院搬送35件、出動後キャンセル41件)でした。

 2021年度2022年度2023年度2024年度2025年度
出動件数7490133107118
現場出動2431483842
転院搬送3439403835
出動後キャンセル1620453141
❷ 重症度および緊急度の高い傷病者に対する救急・集中治療
  1. 救急初期診療におけるABC(A-気道、B-呼吸、C-循環)の評価とそれらを安定化させるための種々の蘇生処置の施行(気管挿管による気道確保、人工呼吸、VV-ECMOを用いた肺酸素化能の補助、VA-ECMOによる循環補助に加え、初療室開胸・開腹、初療室穿頭といった救命のための外科的処置など)
  2. 病態評価と治療戦略の決定
  3. 手術や内視鏡治療・TAE(動脈塞栓術)といった決定的治療の施行、
  4. 引き続いて行われる集中治療(呼吸・循環・体液・栄養・感染管理)や早期リハビリテーションなど、急性期診療の重要な部分を救急医が責任を持って行います。

 これら診療の過程で診療科毎の高度な専門的治療が必要となった場合は、院内各診療科の協力を仰ぎ、適切な時期に専門的治療を行います。このようなflexibilityの高い運用は、単独型救命救急センターでは得られない特徴であり、また、救急医が主体となって一貫した診療を行うことは、多発外傷や多臓器不全といった単独の診療科では対処し得ない重症患者さんの救急診療を行う上で極めて重要なことと考えています。

救命救急センター実績 (診療総数)

 

R3年度

R4年度

R5年度

R6年度

R7年度

救命救急センター診療総数

559

838

797

921

884

救急科入院患者診療数
(直接搬送+転院)

446

628

596

639

611

他科入院患者診療数など

113

210

201

282

273

❸ 院内重症患者管理部門(救命救急センター集中治療室)の運用

救命救急センター集中治療室は、院内の重症患者管理部門としての役割も担っています。高侵襲手術の術後管理・院内発生の重症患者に対する集中治療を、救急科医師が主体となり行なっています。

主な対象疾患
重症度および緊急度の高い救急患者

具体例として以下のような傷病を診療対象疾患としています。

  1. 重症外傷
  2. 広範囲熱傷
  3. 急性中毒
  4. 敗血症
  5. ショック(心原性、敗血症性、出血性・・・)
  6. 急性臓器不全(呼吸不全、腎不全、肝不全、心不全・・・)
  7. 急性腹症(消化管穿孔、腸閉塞、腸管循環障害、胆道系感染症、重症急性膵炎・・・)
  8. 消化管出血
  9. 急性心筋梗塞などの急性冠症候群
  10. 脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞・・・)

その他、近隣医療機関において対応が困難な救急患者も可能な限り受け入れを行うよう努めて参ります。

診療体制

当センターのスタッフは、救急科医師18名(専攻医2名含む。)により構成されています。夜間は2~3名の救急科医師のほかに臨床検査技師や放射線検査技師、薬剤師が常駐し、必要に応じてオンコール医師を招集して救急診療を行います。救命救急センター専任医師の専門性は、以下のとおりです(重複あり)。

日本救急医学会 指導医/救急科専門医 2名/16名
日本外科学会 外科専門医 2名
日本集中治療医学会 集中治療専門医 5名
日本内科学会 認定医 2名
日本内科学会 総合内科専門医 1名
日本小児科学会 指導医/専門医 1名/1名
日本麻酔科学会 麻酔科指導医/専門医 1名/2名
日本整形外科学会 専門医 1名
日本脳神経外科学会 専門医 1名
日本脳卒中学会 脳卒中専門医 1名
日本外傷学会 外傷専門医 1名
日本熱傷学会 熱傷専門医 1名
日本消化器病学会 専門医 1名
日本消化器内視鏡学会 専門医 1名
日本老年医学会 老年病専門医 1名
麻酔科標榜医 3名
JATECインストラクター 3名
日本DMAT登録隊員 5名
加古川医療センター 消防機関からの搬送受け入れに対する対応状況
内訳2025年度
救急要請件数4,489
救急応需件数3,208
応需率71.5%
不応需の主な理由について
  • 他患者対応中(手術中、病棟対応中など)
  • その他医師判断による理由(満床による受入困難など)
PICS(集中治療後症候群)

救命救急センターに入院された患者さんのご家族へ向けた『PICS(集中治療後症候群)』について、動画で解説しています。ぜひご覧ください。

地域医療機関のみなさまへ

・ご紹介について
 当センターでは、外傷や疾病を問わず24時間体制で重症救急患者さんの診療を行っています(ただし、循環器疾患・産婦人科疾患および小児疾患は除きます)。ご紹介の際は、病院代表電話 (079-497-7000)から救命救急センター担当医までご連絡ください。

・ドクターヘリによる施設間搬送依頼について
 ドクターヘリは「高次医療機関への緊急を要する搬送」にも対応しています。搬送先医療機関に受け入れ要請を行った後、ドクターヘリ運航管理室までご連絡ください。担当医師が対応いたします。
 ドクターヘリ運航管理室 079-497-7050