アレルギー疾患
アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー、蕁麻疹、食物アレルギー(口腔アレルギー症候群(OAS)、食事依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA)を含む)、薬疹、金属アレルギー、接触皮膚炎、蜂によるショックなどに対し、薬物治療のみならず、原因検索、減感作治療、食事や生活指導を行っています。薬疹や接触皮膚炎に対しては原因成分を決定し、代替品を紹介するようにしています。エピペンの自己注射処方も可能です。代替薬のない薬剤による薬疹では、他科や薬剤部と協力して、減感作療法にも取り組んでいます。アトピー性皮膚炎に対するデュプルマブ、じんましんに対するオマリツマブを導入し、良好な成績をおさめています。
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膠原病、血管炎、天疱瘡などの自己免疫疾患、べーチェット病、成人Still病、皮膚悪性リンパ腫、血液疾患に伴う皮膚病
広範囲な疾患を、皮膚臨床所見や病理所見より早期診断し、重症例では入院の上多角的な加療を行っています。ステロイド内服免疫抑制剤内服のほか、免疫グロブリン大量療法、血漿交換などを用いて、加療します。
皮膚良性および悪性腫瘍
皮膚外科手術を積極的に施行し、遊離植皮・有茎皮弁など患者様の状態・部位・病気に応じてより良い手術を心がけています。悪性腫瘍については、手術治療とともに放射線治療、化学療法により集学的治療を行います。悪性黒色種などでは、新規導入したガンマプローブを用いRI色素併用法によるセンチネルリンパ節生検やそれに基づいたリンパ節郭清などの先進医療も可能です。
乾癬・膿疱性乾癬
全身型ナローバンドUVB治療、エキシマライトを含めた紫外線療法の他、呼吸器内科専門医と共に多種の生物学的製剤による加療など多角的治療を積極的に行っています。
美容皮膚科
顔面の色素病変やニキビ跡などに対し、ケミカルピーリングなどをしています。
陥入爪甲
陥入爪甲には人工爪、フェノール法、記憶合金によるワイヤー法などによる治療をしています。
脱毛症
脱毛症には紫外線治療、SADBE治療、ステロイドパルス治療などをしています。
多汗症、無汗症
多汗症にはボトックス治療を、無汗症には検査の上ステロイドパルス治療などをしています。原発性腋窩多汗症に新規治療薬のソフピロニウム臭化物の処方も可能です。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤にはエコーにて適応を見極めたうえで静脈瘤硬化療法をしています。
糖尿病などの患者様のフットケア
糖尿病などの患者様のフットケアは生活習慣病の一環として、静脈性、動脈性病変の有無などを確認し、放射線科、心臓血管外科、内科、形成外科、整形外科、リハビリテーション科などの医師や、専門看護師などと協議して最善の方法を探し、QOL確保・改善のための最善の治療を目指します。
壊死性筋膜炎、広範囲熱傷
当院救急科の全身管理のもとに、壊死性筋膜炎、広範囲熱傷などへの対応も可能です。