診療科目・センター・部門
Departments & Centers
全ての分野の皮膚疾患に対応するとともに、全身疾患にも積極的に参画します。
皮膚科

学会認定教育施設

  • 日本皮膚科学会認定専門医研修施設
  • 日本アレルギー学会研修施設
  • 日本癌治療認定施設

特長

全ての分野の皮膚疾患に対応するのみならず、全身疾患にも積極的に参画していくことをモットーにしています。

当科は感染対策に十分に注意しながら、従来同様の幅広い皮膚疾患の外来および入院加療を行ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

診療実績

皮膚科手術・生検件数

 2022年度手術・生検件数2023年度手術・生検件数
項目外来入院合計外来入院合計
デブリードマン・断端形成術・四肢切断術(足・指)  1111211011
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)13511361165121
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)86894811798
皮膚悪性腫瘍切除術19827182644
瘢痕拘縮形成術000000
全層、分層植皮術1121301919
皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術145178
爪甲除去術13013606
陥入爪手術40440040
組織試験採取、切採法(皮膚、筋肉)389639540014414
リンパ節生検(センチネルリンパ節生検含む)000000
全合計6495069966398761

主な対象疾患とその対応

アレルギー疾患

アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー、蕁麻疹、食物アレルギー、薬疹、金属アレルギー、接触皮膚炎、蜂によるショックなどに対し、薬物治療のみならず、原因検索、食事や生活指導を行なっています。薬疹や接触皮膚炎に対しては原因成分を決定し、代替品を紹介するようにしています。エピペンの自己注射処方も可能です。アトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹に対する分子標的薬も積極的に使用して良好な成績を挙げています。

アレルギートピックスはこちら

膠原病、血管炎、天疱瘡などの自己免疫疾患

皮膚臨床所見や病理所見により早期診断し、重症例では入院の上、多角的な治療を行なっています。

皮膚良性および悪性腫瘍

皮膚外科手術を積極的に行なっています。植皮・有茎皮弁など患者さんの状態・部位・病気に応じてより良い手術を心掛けています。

乾癬・膿疱性乾癬

乾癬は生活習慣病を合併しやすく、関節炎を起こしやすいなど、QOLや生命予後に大きく関わる疾患です。全身型ナローバンドUVB治療、エキシマライトを含めた紫外線療法の他、新規の分子標的薬なども使用し多角的治療を積極的に行なっています。

美容皮膚科

顔面の色素病変やニキビ跡などに対し、ケミカルピーリングなどをしています。

陥入爪甲

陥入爪甲には人工爪、フェノール法、記憶合金によるワイヤー法などによる治療をしています。

円形脱毛症

円形脱毛症には紫外線治療、SADBE治療、ステロイドパルス治療などをしています。慢性化した重症症例では、新規薬剤のJAK阻害薬も積極的に使用しています。

多汗症、無汗症

無汗症には検査の上ステロイドパルス治療などをしています。原発性腋窩多汗症に新規治療薬のソフピロニウム臭化物の処方も可能です。

糖尿病などの患者様のフットケア

糖尿病などの患者様のフットケアは生活習慣病の一環として、静脈性、動脈性病変の有無などを確認し、放射線科、心臓血管外科、内科、形成外科、整形外科、リハビリテーション科などの医師や、専門看護師などと協議して最善の方法を探し、QOL確保・改善のための最善の治療を目指します。

主な医療機器等

  • Waldmann紫外線治療器全身型(ナローバンドUVB,UVA)
  • 東芝デルマレイ紫外線治療器部分型
  • サージトロン高周波メス(Ellman)
  • イオントフォレーゼ
  • アレックスQスイッチアレキサンドライトレーザー
  • 皮膚組織灌流圧測定装置(SPP)
  • エキシマライト(ウシオ電機)

今後の方針

当科は50年以上前から東播磨のみならず播磨全域の皮膚科領域基幹病院として機能してきました。今後も月1回以上のWEBも活用したハイブリッド講演会、症例検討会などを開催して、情報を発信しながら、また皮膚科病床数14床を活用して、地域の皮膚科医療のさらなる発展に尽力していきたいと考えています。

地域医療機関のみなさまへ

皮膚科はもとより他科にてご開業の先生方、院内に皮膚科のない病院勤務の先生方には、日頃より患者さんをご紹介いただき、また当院からの紹介(逆紹介)も受けていただきありがとうございます。院内の様々な部署のスタッフとともに、フットワーク軽く、柔軟に、かつ密着した医療を目指したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。