2016年12月からは新しく竣工した広く明るい南棟で、毎日3~5診体制で外来診療を行っています。現在では、リウマチ膠原病センター(リウマチ科)として、概ね外来患者数85名/日、入院患者数24名/日を数えるに至っています。
- 他院からの紹介【40~50例/月】
- 院内他科からの依頼【10~20例/月】
当リウマチ膠原病センターで診療している患者さんは、総勢約3200名で、その内訳は関節リウマチが約4分の3を占めますが、その他、シェーグレン症候群、強皮症、全身性エリテマトーデス、リウマチ性多発筋痛症、混合性結合組織病、多発性筋炎/皮膚筋炎、RS3PE症候群、ANCA関連血管炎(顕微鏡的多発血管炎;MPA,多発血管炎性肉芽腫症;GPA,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症;EGPA)、乾癬性関節炎、成人スチル病、ベーチェット病、サルコイドーシス、強直性脊椎炎、高安動脈炎、結節的多発動脈炎、特発性血小板減少性紫斑病、掌蹠膿疱症性関節炎、巨細胞性動脈炎など多岐にわたっています。

実臨床の場では関節症状以外にも不明熱、皮疹、間質性肺炎、肝機能障害、蛋白尿免疫抑制療法に伴う感染症、ステロイド骨粗しょう症・・・等々、多岐に亘る症状での受診があります。またステロイドホルモンの大量療法、各種免疫抑制剤、分子標的療法(バイオ、低分子化合物)、白血球除去療法、血漿交換など他科ではあまり行なわない治療法までもが当科の治療オプションとなります。以上のように総合臨床医的な実力が要求される科ではありますが、当科で研修すれば、ベテランスタッフのもとで数多くの症例に経験、するうちに、無理なく速やかに独り立ちできる実力をつけることができるでしょう。