リウマチ膠原病センターは2016年より診療を開始いたしまして、加古川地区はもとより兵庫県下から数多くのリウマチ性疾患の通院・入院患者を受け入れ、リウマチ性疾患の中核病院としての役割を担っています。
当センターでは、現在内科医9名・整形外科医2名の計11名で毎日診療を行っています。日本リウマチ学会指導医・専門医が7名を占めており、より高度な医療を提供できるように日々努めております。また当センターでは内科医と整形外科医が同じ診療場所で常に連携をとりながら診療を行っています。実は、全国の病院のリウマチセンターやリウマチ専門施設においても、このような体制を敷くことができているのは非常に稀なことであり、恵まれた環境と言えます。内科医と整形外科医が共に相談しながら一緒に診させていただくことで、他では提供できない質の高いリウマチ診療をお届けできますし、薬物治療や手術治療、装具療法やリハビリテーションについてなど、患者さんの多様な問題に対処させていただくことが可能です。また医師のみならず専門知識を持った看護師等多職種と連携し、薬剤指導やフットケアなどきめ細やかに対応いたします。またリウマチ教室も定期的に開催しており、リウマチに関する各専門職からの情報を提供しています。
当センターで診療をしている患者さんは総勢3,772名(2023年4月から2024年3月までの外来患者数)であり、1日の平均外来患者数は約77名、入院患者数約15名を数えます。また生物学的製剤の点滴製剤使用患者さんは約120名、皮下注射製剤使用患者さんは約600名、JAK阻害薬使用患者さんは約120名であり、多くの方が新しい薬剤の恩恵に浴しています。またリウマチ科手術に関しましては、昨年の件数は191件であり、前年の157件と比較して増加傾向となっております。
区分 | 人数 |
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関節リウマチ | 2,138 |
シェーグレン症候群 | 274 |
全身性エリテマトーデス | 188 |
リウマチ性多発筋痛症 | 136 |
強皮症 | 164 |
混合性結合組織病 | 62 |
多発性筋炎/皮膚筋炎 | 83 |
RS3PE | 15 |
ANCA関連血管炎 | 15 |
乾癬性関節症 | 45 |
スチル病 | 21 |
ベーチェット病 | 18 |
サルコイドーシス | 13 |
強直性脊椎炎 | 9 |
高安動脈炎 | 0 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 5 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 15 |
巨細胞性動脈炎 | 20 |
掌蹠膿疱症性関節炎 | 16 |
IgG4関連疾患 | 11 |
区分 | 人数 |
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アクテムラ(TCZ) | 63人 |
レミケード(IFX) | 23人 |
オレンシア(ABT) | 28人 |
インフレキシマブ | 2人 |
区分 | 人 数 |
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エンブレル(ETN) | 54人 |
ヒュミラ(ADA) | 48人 |
アクテムラ(TCZ) | 183人 |
シンボニー(GLM) | 134人 |
オレンシア(ABT) | 89人 |
シムジア(CZP) | 34人 |
エタネルセプトBS | 3人 |
ケブゼラ | 30人 |
ナノゾラ | 20人 |
アダリムマブ | 4人 |
区分 | 人数 |
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ゼルヤンツ | 12人 |
オルミエント | 35人 |
スマイラフ | 3人 |
リンヴォック | 39人 |
ジセレカ | 25人 |
H30年 | R1年 | R2年 | R3年 | R4年 | R5年 |
241 | 220 | 124 | 132 | 157 | 213 |
当院のリウマチ教室は、リウマチに関する各専門職からの情報を提供しています。最新の治療や話題についてもふれますので、病気に対する理解を深めていただく機会として、皆さまのご参加をお待ちしています。教室の合間にリウマチ体操を実施しています。
時間 | 15:00〜16:00 |
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場所 | 1階生活習慣病センター 学習ひろば(1階エレベーター前です) |
参加費 | 無料(申込不要 当日直接会場にお越しください) 日程・内容を変更する場合があります |
当センターでは内科医と整形外科医の密な連携のもと、より高度な専門的治療を患者さんにお届けできるよう、さらに研鑽に努めてまいります。これかも兵庫県下はもとより、西日本のリウマチ膠原病診療の拠点となるべく診療を続けていく所存であり、兵庫県下全域、さらには近隣府県からの患者さんを広く受け入れさせていただきます。どうか今後とも当センターをよろしくお願いいたします。
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