外来業務
1年目は指導医の下に整形外科的な問診、診察手技、画像診断、外来処置(ギプス包帯法、創処置、硬膜外ブロック注射など)につき研修する。2年目以降は週1、2回の外来診察(再診)、外来処置を担当する。
検査業務
1年目より指導医の下に整形外科的検査手技(脊髄造影、関節造影など)を実地に習得する。2年目以降は透視下ブロック注射、筋電図などを実施する。
病棟業務
1年目は指導医あるいは医長とペアで主治医となる。入院患者の回診を行い、患者・家族とのコミュニケーションの取り方や診療録、診療計画書、同意書、指導書、退院サマリーなどの文書作成能力を身につける(新病院では電子カルテが導入される)。入院患者の保存的治療の要点を習得し、手術患者の術後管理を学ぶ。2、3年目は単独で主治医となるが常に指導医と相談のうえ入院診療にあたり、手術適応のつけ方、インフォームドコンセントの取り方を学ぶ。
手術業務
1年目は原則として助手として手術に参加し、日整会のガイドラインに準じた手術部位感染の予防について徹底的に学ぶ。また抜釘や基本的な骨接合術の手術から始め、執刀医(原則として主治医)として骨接合術や大腿骨頸部骨折の人工骨頭置換術、関節鏡などの整形外科の基本的手術を経験する。2年目以降は脊椎後方除圧術(鏡視下手術を含む)、脊椎固定術、椎弓形成術、人工関節手術などの主要な手術手技を執刀医として経験する。いずれの手術も指導医あるいは医長の指導の下に執刀する。難易度の高い手術については助手を担当する。
当直、オンコール業務
専攻医は2〜3回/月の外科系当直と1〜2回/週の整形外科オンコールを担当する。
カンファレンス
毎週月、木の早朝に手術症例カンファレンスあり。このほか医師会との症例検討会や播但地区整形外科集談会、神戸脊椎外科カンファレンスなど多数の院外の症例検討会にも参加する。
学術活動
専攻医には最低年1回の学会発表と論文作成(できれば英文が望ましい)を義務づける。