2016年12月1日に甲南加古川病院の診療機能を受け継ぎ、腎臓内科および血液浄化センターを開設しました。
腎臓内科では慢性腎炎、慢性腎臓病、急性腎不全、慢性腎不全を対象とし、その原因検索や治療、薬の調整などを行っています。近年厚労省の重要課題となっている糖尿病性腎臓病重症化予防にも取り組むため、2018年から糖尿病・内分泌内科と連携し、糖尿病教育入院患者の腎機能低下症例や蛋白尿症例に対して積極的介入や教育指導を行っています。また当科では慢性腎不全の保存期から透析導入、その後の維持透析期まで継続して患者様を診ることができ、CKDトータルケアに携わることができます。
また、血液浄化センターでは、維持血液透析患者の管理(腎性貧血、CKD-MBD、合併症検査、シャントトラブル)に加え、透析ブラッドアクセスの作成は心臓血管外科と協力、シャント狭窄や閉塞に対するカテーテル治療は放射線科医と協力して行っていますので、透析全般に対する知識や技術の習得が可能です。透析ベッドは40床あり(月水金2クール、火木土1クール)、すべてオンラインHDFに対応しています。透析患者数は入院外来合わせて約100名弱です。他院通院透析患者で手術や入院を必要とする症例も他科と連携して積極的に受け入れ対応しています(特に他院で受け入れ困難な透析脊椎症や透析腎癌の手術など)ので、そのような患者様の周術期管理にも携わることができます。また透析以外ではアフェレーシス治療(潰瘍性大腸炎やクローン病に対する白血球/顆粒球吸着療法や水疱性類天疱瘡に対する血漿交換療法など)も行っています。
学術分野では日本透析医学会学術集会や日本腎臓学会西部大会で発表しており、発表の指導も行います。また様々なデータを収集して臨床研究を行うことも可能です。
日本腎臓学会や日本透析医学会の専門医取得もできます。
最後に、近年慢性腎臓病は8人に1人といわれ、高齢化により腎機能障害のある患者様がたくさんおりニーズの高い診療科ですが、常勤2名ではパワー不足です。若い医師の力を必要としていますので、興味を持たれた先生は気軽にご相談ください。
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