兵庫県立加古川医療センター救命救急センターは、重症救急患者への救命治療を主たる業務としております。重症救急患者の救命には、適切な病院前救急医療(ドクターヘリやドクターカーによる)をはじめとして、救急初期診療(気道/呼吸/循環/中枢神経系に対する適切な病態評価とそれに応じた治療)、治療戦略の決定と根治的治療の実施、集中治療、リハビリテーションが不可欠です。当施設では、院内各診療科の協力の元、救急医が中心となってこれらの診療を行っています。救命救急センターで重症病態に対する初期診療や集中治療に必要な知識と診療技術を研修しこれを修得することは、将来救急科以外の診療科に進んだ場合でも、患者さんの急変時や患者さんが重症化した際に必ず役立ちます。特に救急初期診療は、広義の「蘇生」の範疇に入るもので、ここでの病態評価の考え方や診療手技は、医師としての「minimum requirement」にあたるものと考えています。
将来救急医を目指している医師のみならず、他の科に進む予定の医師や既に他科の専門医資格を有する若手医師にも、このminimum requirementを修得するために救命救急センターで研修されることをお勧め致します。
従いまして、当施設では、救急科専門医を目指す専攻医と、他診療科専門医を目指す専攻医ないし既に他科専門医資格を取得している若手医師のために、2種類の研修スタイルを提供致します。
2018年度より日本専門医機構による救急科専門領域研修プログラムが正式に開始されます。兵庫県立加古川医療センターも救急科領域専門研修プログラムの基幹施設として救急科専門医取得を希望する専攻医を募集いたします。プログラムの詳細は、下記「兵庫県立加古川医療センター救急科専門研修プログラム(案)」をダウンロードして参照ください。
上記いずれの場合も、当施設での研修に興味を持たれた場合は、当院総務課担当者あるいは救命救急センター長まで直接電話ないしメールでお問い合わせください。病院見学も随時受け付けております。
〒675-8555 兵庫県加古川市神野町神野203
電話:079-497-7000、FAX:079-438-8800
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