病院について
About the Medical Center
院長挨拶

ご挨拶

 令和4年4月1日より院長を拝命しております田中宏和です。平成6年4月より当センターの前身である県立加古川病院に泌尿器科医として着任して以来31年間、当地域の医療に携わってまいりました。今後ともよろしくお願いいたします。

 加古川医療センターは、昭和11年6月に開設され、今年で89年目を迎える伝統のある病院です。平成21年11月にこの地に移転し、16年目を迎えます。当センターは10病院ある兵庫県立病院の一つです。県民の皆様から多額の税金をいただいて運営しています。それだけに、公益性の高い医療を要求されています。その代表格が、この医療圏の3次救急を担当している救命救急センターです。多くの医師、看護師を配属し、多くの命の危機にある患者さんを毎日24時間体制で救っています。当センターの設立目的でもある部門であり、東播磨・北播磨医療圏域にとってなくてはならない存在です。

 それ以外に、今年度から本格的に開始した神経難病であるパーキンソン病に対する障害者病棟でのリハビリ医療の提供、主に終末期のがん患者に対する緩和医療、コロナパンデミックの時に兵庫県のコロナ拠点病院として多くの患者さんの命を救ってきた感染症医療の提供、近年増加している糖尿病や肥満患者に対する生活習慣病院医療の提供など、急性期から回復期に至るまで、採算性よりも公益性に重きをおいた政策医療の遂行が要求されています。また、一般診療においても、最新のCT、MRI、核医学検査装置、内視鏡による診断、手術(内視鏡、腹腔鏡、ロボット支援)、放射線治療を駆使して多数のがん診療をしており、県のがん診療連携支援病院に指定されています。また、当センターは、安全、安心、信頼と納得の得られる質の高い医療サービスを提供していますが、それを第三者である日本病院機能評価機構に評価を依頼し、一般病院2〈3rdG:Ver.3.0〉の認定を受けております。

 今後も、地域の皆様から、信頼され、愛される病院運営を心掛けたいと考えております。“ケンカコ”にかかって良かったと言ってもらえるよう、職員一同努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

令和7年6月
兵庫県立加古川医療センター 院長 田中 宏和