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当院では神経難病医療の提供をさらに充実させるべく2025年4月おり神経難病センターを開設。神経難病に対する「リハビリテーション入院」が可能に。
神経難病センター

特色

当院は政策医療の一つである神経難病医療の提供をさらに充実させるために2025年4月から神経難病センターを開設し、病棟を再編成し、神経難病に対する「リハビリテーション入院」ができる病棟を開設しました。

神経難病の代表的疾患であるパーキンソン病は、人口の高齢化とともに増加しています。加古川を含む東播磨地区でもこの10年間でパーキンソン病患者は急増しています。パーキンソン病の治療の主体は不足するドーパミンを補充する薬物療法ですが、それに加えて運動療法も有効で、特に早期のパーキンソン病患者さんにおけるリハビリテーション(リハ)効果は、疾患進行を抑制することも示唆されています。したがって、早期の独歩可能なパーキンソン病の患者さんがおられましたら、ぜひ一度当院脳神経内科のリハ入院をお勧めいただければと思います。

リハ入院を充実させるために、当院は2025年4月から神経難病センターを開設するとともに、一般病棟の一部を障害者病棟に変更し、リハ療法士の増員も行いました。さらにパーキンソン病患者さんの非運動症状、すなわち頻尿、便秘、腰痛、不眠などの諸症状に対しても、必要に応じて入院中に他科の専門医師の診察を受けていただき、症状の軽減を図ります。退院前にはご家族、ケアマネや訪問看護のスタッフにご来院いただき、入院中のリハの進捗状況などを引き継ぎ、患者さんやご家族が質の高い在宅療養を続けていただくようお手伝いさせていただきます。かかりつけの先生方には、退院時に入院中の経過や退院カンファレンスの内容を記載した手紙を患者さんにお渡ししますので、引き続き外来でのご加療をよろしくお願いいたします。

入院リハビリプログラム(例)
 
理学療法
(40分)
  
作業療法
(40分)
 
言語療法
(40分)
 
音楽療法
(40分)
      
ベッドサイド
カンファレンス
      
自主トレーニング
退院前
カンファレンス
       

リハビリ対象疾患

パーキンソン病、脊髄小脳変性症、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、多発性硬化症、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、脊髄炎・脊髄梗塞・慢性関節リウマチ他、身障2級相当の疾患等