当科は、患者さんから採取された組織や細胞について、顕微鏡標本を作製し診断を行う部門です。顕微鏡観察によって病気の種類(組織型)を決定するほか、その進行度合いの判断、あるいは免疫組織化学染料等を用いて治療方法選択の情報提供などを行っています。
病理診断の対象となるのは生検標本、手術標本、細胞診標本などで、病理診断にはある程度日数を要します。術中に術式決定が必要な場合は、20分程度で術中迅速病理診断を行います。さらに、お亡くなりになられた患者さんの死因を特定し、病気の成り立ちを解明するために、ご遺族の許可を得て病理解剖を行うこともあります。
以上の病理診断は、各科担当医からの依頼によって、常勤医を含む病理専門医が行っています。標本作製は検査・放射線部の属する技師(臨床検査技師)が担当し、細胞診に関してはさらに細胞検査士の資格を持つ技師が関与します。当科は直接患者さんと接する機会はありませんが、正確な病理診断を通じて患者さんが安心できる医療を受けられるように努力をいたしております。
組織診断 | 4,577件 |
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術中迅速診断 | 183件 |
細胞診 | 1,090件 |
病理解剖 | 6件 |
各科担当医から標本の貸出し依頼があった場合はよろしくお願いいたします。
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