平成30年４月に従来の「内視鏡室」の発展的組織として、「内視鏡センター」を開設されました。

内視鏡センターでは、上部消化管内視鏡（食道・胃・十二指腸）、下部消化管内視鏡（大腸）、バルーン内視鏡、カプセル内視鏡、胆膵内視鏡（ERCPやEUS）を用いた診断治療を行なっています。またESD（内視鏡的切開剥離法）・EMR（内視鏡的粘膜切除術）、ポリペクやEVL、胃瘻造設などの通常内視鏡治療はもとより、緊急内視鏡（止血術や遺物除去など）から食道ステント・大腸ステント挿入などの緩和的処置まで対応しており、臨床的な貢献は多岐に及んでおります。

通常診療では、常に安全で苦痛のない内視鏡検査施行を心掛け、患者さんの不安をできるだけ取り除くようにし、プライバシーの保護にも配慮しています。検査前後の安全確認、検査中のモニタリングを施行して事故防止にも細心の注意を払っています。高度な内視鏡技術を提供できるように細心の内視鏡器械で対応できるよう努めています。ハイスペックな拡大観察できる内視鏡をほぼ全例に使用し、見逃し無く、詳細な診断をできるようにしています。

当院は、日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設・日本消化器病学会認定施設に認定されています。内視鏡専門医を目指す医師の教育育成にも力を入れています。現在は消化器内科医師中心でメンバー構成されていますが、消化器外科、救急科、総合内科などと広く協力して内視鏡診療に取り組んでいます。医療レベル向上のため神戸大学の胆膵グループから超音波内視鏡医を派遣してもらっています。また消化管病理の専門医を招いてカンファレンスを月1回開催したりしています。図書の充実（胃と腸、肝胆膵などの専門月刊誌を5種類以上購読。各種最新のガイドライン）、検索の充実（UpToDate、ClinicalKeyなど）にも力を入れ、内視鏡のトレーニングモデルも取り揃えています。内視鏡専門医を目指す医師の教育・育成に力を入れています。それにより診療の質を向上させ、より安心できる専門性の高い診療を提供しています。

内視鏡検査のネット予約や検診センターからの精密検査依頼についても積極的に対応しております。また地域連携を通して近隣の病院・医院へ積極的に情報発信し、開業医から直接紹介して頂いて当日内視鏡施行するシステムも再開しています。

我々医師・看護師を含めた内視鏡スタッフは、内視鏡を通じて皆様（地域の皆様）の元気と幸せに貢献できることを目標に日々精進している次第です。